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広報誌gain

運動を続けるには

スポーツの楽しさとは

サッカーやラグビー、ホッケーなどは相手ゴールにボールを運びます。一人のプレーヤーがドリブルなどで運ぶ場合、パスをつないで運ぶ場合それぞれボールを持ったプレーヤーが判断してどうするか選択します。そのイメージをフィールドにいる味方の選手たちが共有し、プレーがつながっていくと楽しいですよね。それがゴールにつながればさらに楽しいでしょう。シュートまでは行ったけど・・・ということならゴール前までは行けた、惜しいもう一息だ、そんな感じでしょうか。テニスやバレーボール、野球ではコートやグラウンドのより広い場所を探したり相手の動きを予測したりして球を打ちポイントや塁を奪います。つまりスポーツをする時は次の状況、その次の状況をどんどん予測しながらプレーして、それがうまくゆくと楽しいと感じるわけです。そして、観ている人はそういうプレーの連続性に心躍らされたり、自分のイメージとプレーヤーのイメージが一致したりという一体感が楽しいのではないでしょうか

このように先々を予測しながらことを進めてゆくという状況は囲碁や将棋などゲームの世界にも見られます。ゲームの強い人は何手も先を予測しているといいます。また状況判断に優れたプレーヤーはこういったゲームに強いということもよくあるようです。話が少しそれましたが、スポーツの楽しさはそのゲーム性に由来しているのです。囲碁や将棋をスポーツととらえる習慣はあまりありませんが、外国ではチェスなどのゲームをスポーツに含めるという話を聞いたことがあります。そういえば日本でも詰碁や詰将棋がスポーツ新聞に載っていますね。

楽しくトレーニング出来る?

ここで皆さんがフィットネスとして行っているトレーニングについて考えてみましょう。“いつも楽しく汗を流しています”、“体を動かすのは気持ちいいです”という人はまったく問題ないでしょう、もうすでに楽しいわけですから。では、“なかなか続かないんだよ、忙しくて”とか“運動することが大切だってことは分かっているんだけどねぇ・・・”という人にとってトレーニングを楽しくするにはどうしたらいいのでしょうか。

ここまでの話の流れからすれば、トレーニングにゲーム性を持たせれば好いという結論になるのでしょうが、基本的に一人で行うトレーニングにゲーム性が希薄なのは否めません。“じゃあ、みんなでやるか”となるとゲームというより競争になって自分のペースが乱れます。そもそもフィットネスとは自分のためにやるものですし、人と競うのがいやだからスポーツや運動をしないという人もいるでしょう。“だいたいトレーニングなんて楽しい訳ないよ”それも正直な意見です。

運動を長く続けるために必要なこと

トレーニングは楽しくない。たしかにトレーニングには苦痛が伴います。走れば苦しくなるしウェイトトレーニングをすれば筋肉痛になります。では続けられる人とそうでない人との違いは何でしょう? おそらくそれは必要性を感じているかどうかの差ではないでしょうか。世の中は機械化が進みパソコン、インターネットの普及で爆発的に便利になりました。場合によっては机の前に座ってパソコンを操作するだけですべて希望通りにことが済んでしまいます。ここまでくると体を動かすことが自分の意思にゆだねられてきます。“便利になったんだからいいんじゃない”という人は体を動かす必要性を感じないでしょうしむしろ動かないほうがいいと思うかもしれません。そういう選択も現代社会の中では生じてきたということです。一方で体を動かさないことで失う人間本来の機能もあるわけで、そういったものを維持しておきたいと考える人はわずかな時間でも(1日10分でも)体を動かすでしょうし習慣にもなるでしょう。そして習慣となることではじめて運動が楽しくなるのではないでしょうか。みなさんはどれくらい体を動かす必要性を感じていますか?

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