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広報誌gain

体力についてのお話

体力とは?

「体力」とは、からだの能力を示す言葉です。その要素は、「防衛体力」と「行動体力」の大きく2つに分けられます。

防衛体力と行動体力

ストレスに耐え、生命を維持していくための体の能力を?防衛体力?といいます。私たちの体は、意思に関係なく常に外界からのストレスを受け、危険にさらされています。それは、暑さや寒さなどの物理的なもの、空腹や睡眠不足、精神的苦痛などの生理的なものがあります。こうした条件にうまく適応する能力が「防衛体力」です。

積極的に活動していくために必要な能力を?行動体力?といい、「形態」と「機能」に分けられます。

「形態」とは、活動できるための体、つまり体組成(身長や体重など)のことです。

「機能」とは、@筋力・瞬発力といった行動を起こす力 A筋持久力・全身持久力といった行動を持続する力 B敏捷性・平衡性といった行動を正確に行なう力 C柔軟性といった行動を円滑にする力の4本柱のことです。

何気なく使っている「体力」という言葉は、こうした?防衛体力??行動体力?の両方を備え持つことが大切です。たとえ筋力が強くても病気になりやすい身体なら健康な体とは言えません。

 

体力を向上させるには

こうした2つの体力は、それぞれの鍛え方も異なります。病気もせず、ストレスにも強い身体を作るためには、トレーニング(運動)を続けることは勿論、日常生活の見直しや改善が必要になります。身体を動かす能力を向上させるには、目的に合わせたトレーニングを積極的に行なう必要があります。

 

自分の体力を把握していますか?

自分はどの能力が平均値より優れているか、劣っているかを体力測定することによって知ることが出来ます。

測定項目には下記のような意味があります。

筋力・・・・骨格筋がある抵抗に対して最大努力で発揮できる能力      ⇒握力

瞬発力・・・筋力とそれを最大に発揮できる能力(力×スピード)      ⇒ジャンプメーター

筋持久力・・軽い負荷に対して筋肉の収縮を繰り返し行なえる能力      ⇒上体起こし

全身持久力・全身運動が長く続けられる能力                ⇒自転車エルゴメーター

敏捷性・・・身体またはその一部の方向をコントロールして素早く変える能力 ⇒全身反応測定

平衡性・・・行動をうまく調整する能力                  ⇒閉眼片足立測定

柔軟性・・・関節における動きの範囲(可動域)              ⇒長座位体前屈 


水分補給について

これからのシーズン、運動にレジャーに、ダイエットに・・・汗をかく機会が増えます。のどが渇いてから水分を一気に補給する・・・確かにとてもおいしく感じるとは思いますが、脱水状態になってからではもう遅いです。楽しく運動し、効果的にトレーニングやダイエットを行なうためにも適切な水分補給について知っておく必要があります。

水分はこまめに補給しましょう

なぜ水分補給が必要なのでしょうか?私たちの身体の55%〜60%は水分です。水の主な役割は栄養素や二酸化炭素や老廃物等の運搬や体温調節です。運動をすると体温が上昇します。体温が上昇し過ぎると身体に様々な障害が起きるので、発汗によってそれを防ごうとします。運動強度がさらに高くなったり、長時間運動を続けるとさらに汗をかき血液量が減少し、発汗による体温調節が出来なくなってしまいます。

また血液中の水分が減少すると血液が濃縮された状態になり粘性が高まり、流れにくくなります。もともと動脈硬化などがあると血管が詰まってしまうという恐ろしい状態(脳梗塞や心筋梗塞等)を引き起こす可能性があります。さらに、水分の不足による「脱水」の状態になると熱中症を起こす原因になります。このような理由で水分補給は運動に不可欠なのです。

水分が不足しているサインとしてのどが渇きますが、このサインが現れたときにはすでにかなりの水分不足状態になっており、加齢とともにこの感覚も鈍ってきます。したがって自分の感覚に頼った水分補給では間に合わないのです。

水分補給のコツ

一般に30分以上の運動をするときには15分から20分に1回、100cc〜200cc位の水分を補給すると良いとされています。糖分の多いものは吸収が遅いので、水または薄めのスポーツドリンクが適しています。汗を沢山かいた場合、ミネラルも多く失われるので、スポーツドリンクでミネラルを補ってあげると良いでしょう。一度に沢山の水分を摂るのではなく、少しずつこまめに水分を取るのが上手な水分補給のコツです。


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