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広報誌gain

トレーニングの原則


ウエイトトレーニングに対するイメージ

ウェイトトレーニングと聞いてイメージするものは何でしょうか。ウェイトリフティング?ボディビル?いずれにしても何か重いものを扱わなければ効果がないと考える人もいるのではないでしょうか。確かにそれもウェイトトレーニングの側面です。しかし、それがすべてではありません。

個別性の原則

トレーニングにはいくつかの原則があります。その中で「個別性の原則」は「各自にあった負荷や強度でトレーニングしましょう」ということですが、実は、ウェイトトレーニングはこの「個別性の原則」にもっとも忠実なトレーニング方法なのです。

ダンベルを例に考えてみます。ダンベルが1kgから10kgまで1kgきざみであるとしましょう。腕を鍛えようと2sのダンベルを持ちましたが軽すぎます。6kgに変えたら重過ぎました。4kgならちょうどいいようです。トレーニング施設では誰もが経験することですが、このように自分にあった重さ(負荷)を選択できることがウェイトトレーニングの最大の特徴です。

過負荷の原則

日常生活のさまざまな動作によって私たちの筋肉には刺激が加わります。しかし、いろいろな面で便利になった今日ではその刺激も筋力を維持するには十分とはいえません。筋力の低下が腰痛などの原因になることは皆さんもご存知だと思います。そこで筋力を維持するために、日常生活で受ける刺激よりも強い刺激を意識的に筋肉に与える必要があります。これを「過負荷の原則」といいますが、ここでもウェイトトレーニングが威力を発揮します。さきほどの「ちょうどいい重さ」で負荷をかければいいのです。

漸進性の原則

 ヒトの体は外からの刺激に慣れるように出来ています。ですから「ちょうどいい重さ」もトレーニングを繰り返すうちに物足りない重さになってきます。そこで重さ(負荷)を増やすわけですがいきなり10kg、20kgと増やしたりはしません、少しずつ増やしていきます。そして、この過程を繰り返すうちに筋肉が太くなったり、引き締まったり、筋力アップしたりするのです。これを「漸進性の原則」と呼びますが、ウェイトトレーニングの機器は負荷を少しずつ増やせるような設計になっています。

全面性の原則

 ウェイトトレーニングは関節の動きに負荷・抵抗を与えるトレーニング方法です。ダンベルやマシンだけでなくゴムチューブなどを利用すればさらに多くのボディーパーツに負荷を加えることが出来るでしょう。最近ではチューブトレーニングやウェイトトレーニングを総称してレジスタンス(抵抗)トレーニングと呼んでいますが、チューブを利用すれば場所を選ばず手軽に全身をトレーニングすることが出来ます。「ウェストを引き締めたい」、「二の腕のたるみを解消したい」など部分痩せが主流になりつつありますが、トレーニングでは全身をまんべんなく鍛えることが大切です(「全面性の原則」)。

反復性の原則

 運動やトレーニングが生活習慣病の予防や改善に効果があることは皆さんご存知ですね。しかし、運動やトレーニングをたまに1、2回やっても意味がないということもご存知でしょう。「運動していない」という習慣を「継続して運動している」という習慣に変えなければその効果は期待できないわけです。トレーニングの「反復性の原則」ですが、継続・反復するためには短時間で手軽に出来ることが大きなメリットになります。

 ウェイトトレーニングについて5つの側面から考えてみました。体力レベルを問わず短時間で手軽に出来るトレーニング方法というイメージは伝わったでしょうか?意外と身近な存在だと思いませんか!?

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